クリニックの受診頻度が高いこころの病気のチェックリストです。
下記チェックリストは、病気の可能性を判断するものであり、診断するものではありません。受診前の自己チェック、受診判断の目安としてご利用ください。
不安障害
- 些細のことでも心配や不安を感じる
- 緊張が強くリラックスできない
- 人前で何か話して恥をかいてしまうのではないかという強い恐怖感がある
- 人前で冷や汗をかいたり、赤面したりする
- 失敗や、他人から評価されることがとても怖い
- 行事や人前で話すなど人が集まる場が怖く、避けることが多い
- 予定が近づくとソワソワしたり、体調が悪くなる
- めまいや吐き気が続き、病院で検査するが身体の異常はない
- 不安や緊張が強く、会社や学校を休んでしまう
パニック障害
- 動悸がする。脈が速くなる
- 汗をかく
- 体が震える
- 息苦しく、呼吸が速くなる
- 窒息しそうに感じる。息が詰まる
- 胸痛や胸の違和感がある
- 吐き気がする。またはお腹に不快感や違和感がある
- めまい、ふらつき、気が遠くなる感じがある
- 現実でない感じ、自分が自分でないような感じがする
- 自分がコントロールできない、狂ってしまうのではないかという恐怖感を感じる
- 死んでしまうのではないかと思う
- 感覚が麻痺したような感じ、しびれたような感じがある
- 体が熱くなったり、冷たくなったりする
うつ病
- ほとんど1日中ずっと気分が沈んでいる
- 何に対しても興味がわかず、楽しめない
- 食欲がなく、体重が減ってきた
- 寝付けない、夜中や早朝に目が覚める
- 動作や話し方が遅くなる。またはイライラして、落ち着きがない
- すぐに疲れるようになり、気力がわかない
- 自分に価値が無い、または申し訳ないと感じる
- 仕事や家事に集中したり、決断することができない
- この世から消えてしまいたいと思うことがある
解離性障害
- ぼーっとして無表情、話しかけても応答がない
- 特定の出来事をどうしても思い出せない、特定の人との約束や会話を何気なく忘れてしまう
- 突然失踪のように行方をくらます。気が付いたら別の場所にいる
- 現実感がなくなり「自分が自分でない」「ロボットのようだ」と感じ、それに苦しむ
- 本人の様子が突然変わるが、その間の記憶がない
- けいれん発作、声がでない、耳が聞こえないなど異常な感覚、行動が現れる
双極性障害(躁うつ病)
双極性障害(躁うつ病)とは、そう状態(元気がある状態)とうつ状態(元気がない状態)がくり返し現れる病気です。
躁状態
- 自分が偉くなったように感じ、何でもできると思う
- 眠らなくても、活力に溢れている
- 話し始めると止まらない
- 次々と考えが浮かんでくる
- 注意散漫となり、ちょっとした刺激ですぐに注意がそれる
- 思い立ったら即行動せずにいられない
- 浪費、怒りっぽい、荒々しい運転、性的に奔放な行動が目立つ
うつ状態
- ほとんど1日中ずっと気分が沈んでいる
- 何に対しても興味がわかず、楽しめない
- 食欲がなく、体重が減ってきた
- 寝付けない、夜中や早朝に目が覚める
- 動作や話し方が遅くなる。またはイライラして、落ち着きがない
- すぐに疲れるようになり、気力がわかない
- 自分に価値が無い、または申し訳ないと感じる
- 仕事や家事に集中したり、決断することができない
- この世から消えてしまいたいと思うことがある
統合失調症
- 周囲の世界がなんとなく変わった、不気味な感じがする
- 現実にはあり得ないことを信じ込んでしまう
- 聞こえないはずの声や音が聴こえる(話しかけたり、命令や指示する声が聴こえる)
- 電波やテレパシーが送られてくる感じがする
- 自分のプライバシーや考えが、外部に知れ渡っている感じがする
- 会話や行動にまとまりがなくなる
- 意欲が低下し、引きこもりがちになる
認知症
- 以前より、ものごとを計画し、順序だてて実行することができなくなった
- 最近のこと、新しく体験したことを思い出すことができなくなった
- 運転で道に迷ったり、車庫入れができなくなった。物を探すことが難しくなった
- 言葉を話す、話を理解する、文字を書く、文字を理解することが難しくなった
※認知症を診断するためには、仕事や日常生活に支障がでていることを確認し、画像検査や心理検査が必要となります
アルコール依存症
- 飲みたいという強い欲求がわきおこる
- 飲酒の開始、終了、飲酒量をコントロールできない
- 飲酒を中止したり減量した時に離脱症状が出る。離脱症状をやわらげるために飲酒する
- 以前と同じ量では酔わなくなるため、酔うためにより多く飲むようになる
- 飲酒時間や酔いをさますための時間が増え、それ以外の楽しみや興味を無視するようになる
- 飲酒により身体の病気、精神状態、社会や家庭問題など、明らかに悪い結果が起きているが、飲酒を続ける
自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群
- 話をしている時に、相手がどのように感じているかを理解することが難しい
- 話をしている時に、表情、仕草から相手の気持ちや思いを読み取ることが難しい
- 誰かと話す時に、どのタイミングで話すか、聞くかの判断が難しい
- 集団で働いたり、活動することが難しい
- 他人が自分に何を期待しているかを理解することが難しい
- 社交的な場面でどのように振る舞えばいいかわからない
- 人と雑談したり、世間話をするのが苦痛である
- 言葉通りに物事を受け取りすぎるので、他人が意図していることに気づかない
- 自分の思い通りのやり方でなくなると、とても混乱したり動揺してしまう
- 全体像よりも、細部にこだわってしまう
- 自分がパニックになった時には、その場から逃げ出したくなる
- どのように友人を作るのか、社交的に付き合うのかがよくわからない
- 他人が気にならないような感触のものでも、肌に触れると不快になることがある
- 時々耳をふさいで、自分にとっては不快な音を遮断したくなる
ADHD(注意欠如・多動症)
- 物事を行う時に、難所は乗り越えたのに詰めが甘くて仕上げるのが困難だったことがよくある
- 計画性を要する作業を行う時に、作業を順序立てるのが困難だったことがよくある
- 約束や、しなければならない用事を忘れたことがよくある
- じっくり考える必要のある課題に取り掛かるのを避けたり、遅らせたりすることがよくある
- 長時間座っていなければならないときに、手足をそわそわと動かしたり、もぞもぞしたりすることがよくある
- まるで何かに駆り立てられるかのように過度に活動的になったり、何かせずにいられなくなることがよくある
- つまらない、あるいは難しい仕事をする際に、不注意な間違いをすることがよくある
- 直接話しかけられているにもかかわらず、話に注意を払うことが困難なことがよくある
- 家や職場に物を置き忘れたり、物をどこに置いたかわからなくなって探すのに苦労したことがよくある
- 外からの刺激や雑音で気が散ってしまうことがよくある